「研究者の目線を持つ〇〇」という希少価値
研究者というと、どんなイメージを持つでしょうか?
「常に実験室にいる。実験と論文書きしかしない。」
といったイメージをお持ちの方もいるはずです。
実際、Twitterでもこんなツイートを見つけました。
本当にこの画像、あちこちで何回も貼ってるけど、これだからね。日本が世界で勝てるわけないからね。寝言は寝て言おうね。 pic.twitter.com/OtZ1ZQoBo1
— 小林幸子(異常動物) (@sateco) 2017年2月18日
一昔前は研究者(さらに言えば理系人間全体)は、ラボで研究・事務をするのが普通だったかもしれません。
しかし、最近ではラボでの実験以外の仕事をしている人も多くなりました。
就活サイトを見ていても、理系向けの求人にはコンサルや金融といった俗にいう文系職も増えてきました。
こうなってくると、社会における「研究者」の立ち位置を考えざるを得ません。
なぜこんな構図になっているのでしょうか?
僕個人の考えとしては、「研究者(研究職)=職業」という固定概念が定着しているためとしています。
しかし、「研究者の目線を持つ〇〇」というステータスを持ち込むと、研究者の存在意義が広まると考えています。
そして、もっと視野を広げれば多種多様な活動・仕事をしている人がいることに気が付くはずです。今回はそんな話を書きます。
とある作家さんの話
先日、研究者である一方作家として活動をされている「森日向さん」に会う機会がありました。彼は研究員として働きつつ、主にファンタジー小説を軸に執筆をしていました。話によると、過去に科学系の小説も書いたこともあるのだとか。
科学系創作物が商業的にのるか否か?は別の話ですが、それが書けるのは
研究者+作家(クリエイター)というステータスがあってこそなわけです。
創作物については過去の記事をご参考に。
sciencecontents.hatenablog.com
とあるお笑い芸人さんの話
この方は科学コミュニケーションの分野で有名な方です。
吉本お笑い芸人「黒ラブ教授」さんです。科学系ネタを軸にライブなどで活躍している一方、大学で働く現役の研究者でもあります。
科学系という一聞すると敷居の高そうなネタではありますが、
それを彼は芸人トークで分かり易く伝えていきます。
こういう科学者がいるということは、是非様々な方に知って頂きたいことです。
とあるグラフィックデザイナーさんの話
僕がお世話になっているグラフィックデザイナーさんも元研究者でした。
特に結晶構造解析といった生物物理分野の事を把握しているため、
科学系CGに対して、正確性と芸術性の双方からアプローチができる点が大きいです。
他のグラフィックデザイナーでいうと、SCIEMENT社の瀬尾拡史社長が有名です。
この方はお医者さんですが、医学系の知識をもとに医療現場を変えることをミッションに活動しています。
このように、研究者の活動の幅を広げるロードランナーが出てきています。
同時に、研究者の働き方も多様化していくるのではないでしょうか?
本日の結論
「研究者」は職業じゃない、ライフスタイルだ!!!
研究者に出来ることは無限にある。
そんな世界をみんなで創って行こう。