培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

純肉(培養肉)開発をCampFireに放り込んだ件

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ある日のミーティングにて・・・

 「純肉開発のクラウドファウンディングをやろう思う」
ある日のプロジェクトミーティングで提案された計画でした。

 

ぶっちゃけたことを言えば、そもそも資金が足りな過ぎる!!!

 

 

バイオ研究は圧倒的に金が掛かる。
ちょっと試薬や器具を買うだけで¥10万なんて瞬時に飛んでいくし、
小さな機械でも¥100万単位はザラ。

 

 

Shoijinmeatはバイオハック(企業に属さない個人でのバイオ研究)で研究開発を始めている以上、企業と比べると圧倒的な資金の少なさを誇っているわけです。

 

 

研究開発における最大の課題は
「いかにして安く作るか?」です。大きな肉を作っていく際には、培養液の消費量が
多くなるため、社会実装の律速段階になると考えられます。

 

 

「安くするためにも資金が要る」という現実に矛盾を感じますが、
開発する以上仕方がないんですよね。

 

 

そんな訳で始まりました。 

そんなこともあり準備は進み、昨日3/16(木)からクラウドファンディングが始まりました。

 

なお、今回のファウンディングはファンクラブ形式でパトロンを募ることになっています。一度にドン!と資金が手に入るよりも、毎月少額でも持続的に提供して貰った方が有り難いわけですな。

 

 

とりあえず毎月100億万円入ってくれると有り難いわけです。
そうすれば実験資金に余裕ができ、メンバーもマヨネーズだけ啜って
生きる生活から解放されるわけです。

 

camp-fire.jp

 

 

 

ちなみに詳細な情報はスライドで公開しています。
・なぜ純肉が必要なのか?
・どうやって作るのか?
・なぜ日本発で推進すべきなのか?
・社会実装の過程での問題は?

などなど盛りだくさんです。
そのうちもっと増えそう。

 

www.slideshare.net

 

 

 

食糧問題解決とは別のプロジェクトの意義

このプロジェクトは、単に食糧問題を解決する以外の意味をもっています。
それは、人間の火星や月への移住計画を加速させる要素に成り得るということです。

 

現に火星への有人ミッションでも宇宙食の調達は悩ましい課題であり、
宇宙船に食糧を積んでも2年と持たないと言われています。
究極的には現地調達が望ましいわけですが、現地で牛を育て、肉を可食状態に加工することは現実的ではありません。

 

純肉は小規模なプラント内でも食肉を安定的に生産できる可能性を含んでいます。
宇宙への移住を夢見る人々からすると、これ以上にない技術に成り得ます。

 

 

 

どうぞ応援のほど、宜しくお願いします。
情報を拡散して頂ければ、我々メンバーが一方的に喜びます。

 

 

それでは、また。