培養エンジニアの独り言

細胞培養で自己実現できる世界を目指してます

【書籍レビュー】「ネット絵史」 ネットとイラスト文化の関係性

いま気に入っている本に虎硬氏の著作「ネット絵史」がある。 随分前に購入して積読したままだったのだが、 休日に腰を据えて読んでみることにした。 この本は題名にあるようにインターネットの発達が、 イラスト業界の発達にどのように寄与したのかを 1990年…

IT界隈の賑わいが羨ましい件

IT コミュニティの賑わいが羨ましい 所属する会社にIT系のメンバーが増えてきた。 彼らの会話を聞いていると、GitHubを使って有用なソースコードを拾ったり、 ブログにテクニックを公開したりと、色々楽しそうだ。 方や自分はバイオ畑の住人。 バイオ界隈に…

供養はやり込みゲームのような

故人の供養に必要なのは供養する人間の真心だと言われている。 そう思っていたが、供養はもっとシステマチックらしい。 帰省した時に母親から聞いた話 母親の旧友に霊感持ちの人がいる。 その人は昔から度々霊を引き寄せ、心身に不調をきたしてきた。 ところ…

牛込の土地に縁を感じた話

自分が所属するインテグリカルチャーは牛込(東京都新宿区)にある。 この土地で仕事をスタートしてから 早3年になろうとしているが、 今更ながら牛込に縁を感じている。 地名が示す通り、牛込は歴史的に酪農が盛んだった。 起源は大宝律令が制定された時期…

「一期一会」が同人誌活動の魅力

私にとって、同人誌活動は一期一会そのものだ。 今年はコロナの影響でコミケが開催されない。 そんな詰まらない状況だからこそ、余計にそう感じる。 先日「何故、同人誌が通販で売れないのか?」を考察した記事を読んだ。 note.com この記事で筆者はSNSのア…

自分の記事を読んで、今の自分を見つめる

先日、会社広報用に自分のインタビュー記事が公開された。 www.wantedly.com これの原稿を書くにあたって、これまでの会社の軌跡、自分がやってきたことを思い返した。 創業時に資金稼ぎのために始めたCG事業(今は畳んでいる)、現役員メンバーの仕事の変化…

言語化の重要性に気づく

何でもそうだが、物事を言語化することは難しい。 ここ3年くらいでその難しさを痛感するようになった。 仕事でプレゼン資料を作成する時、 自分がなぜそのプランを推すかを説明しなければならない。 創作活動をする時、自分の感性が赴くままに創作するにして…

技術の社会実装も結局は金だと思った話

培養技術ベンチャーに努めて3年目になろうとしている。 相変わらず研究開発の現場にいるのだが、 最近は金の計算をすることが増えている。 人件費、研究開発過程で使う資材費、資料作成費 etc.... 社外へ共同研究の提案をしたりするのが理由だ。 社外に何か…

将来的な「食っていける」の話

「それでは食っていけない」 ベンチャーを含め、自由な生き方や働き方をする人がまわりに多いせいか、度々そんな言葉に出くわす。 「食っていけない」 確かに問題だ。 食えないと生理的にダーメージが来る。 生き永らえることはできないだろう。 頼りにでき…

異国の謎お爺

去年の10月に培養肉学会に参加する目的でオランダへ出張に行った。 高校の卒業間近に台湾に渡航したことはあったものの、ほとんど日本と同様に歩けてしまったから実質これが初海外、初ヨーロッパだった。 会社のメンバーが忙しかったのもあり、自分独りだけ…

情報遮断と無数のストーリー

行ったことがない下北沢に行きたくなって下北沢に向けてサイクリングをしていた。 走っている時に制作相方のヨシタケ・ヒサシから連絡が入る。 この映画見に行かないか、と。 幸いなことに重要な予定があるわけでもなく、原宿の近くまで来ていたのもあって合…

一昔前のDance Music が「逆に」新しい

Youtube で音楽漁ってたら BRADIO を発見した。 お気に入りがこれ これ、Chicじゃねえか!!と思った。 ソウル、ファンク、ダンスミュージックとか往年のブラックミュージックにガッツリ影響されている感がハンパじゃない。 良い意味で時代錯誤している。 特…

多分20年後もカッコいいと思う音楽 Steely Dan

かれこれ12~13年くらい洋楽を聴き続けている。 その中でも Donald Fagenと Walter Beckerのバンド Steely Dan はベストアーティストだと思ってる。 Fagen はなかなか来日公演を行わないアーティストなのだけど、最近では特別ユニット "Dukes of September" …

【痕跡2】菌から生まれた除菌スプレー?

菌の力を借りて除菌スプレーをつくる。 矛盾を感じるかもしれないが、そんな商品が実際にある。 Begin誌でも掲載された Dover のパストリーゼだ。 酒造メーカーの技術を使って作られたアルコール製剤 酒造りに使う菌の発酵時に産生されるアルコールを使って…

【痕跡1】天然バクテリアから作られたシューケア製品

私的な趣味として、培養に絡む製品を生物の力を使った「痕跡」として集めている。 微生物の力を使ったものとか。 ヨーグルトとか漬物とか食品に限らず、様々な生活用品に使われているものも出てきて面白い。 つい先日雑誌で見かけて買ったのは、微生物の力を…

コミケ同人誌の私的レビュー(C97)

冬コミが終わりましたね。 今回も良作揃いだった。 個人創作の参考になるものもあったから、熱が冷めぬうちに私的レビューを書きたい。 YOMEYUME 3 建築は嫁の夢を見せるか(by YOMEYUME さん) [C97新刊]二次元嫁の家を設計するYOMEYUME本の3冊目です。・暁…

物事との向き合い方が変わった2019年

あと1日で2019年が終わる。 記憶が新しいうちに2019年の振り返りをしてみたい。 今振り返れば、今年は総じて物事との向き合い方が大きく変わった年であったと思う。 ここでいう物事というのは、表現活動、仕事、自分自身を指す。 表現活動について コミケを…

技術だけだとピースが欠ける

実家に帰省した時のこと。 実家でくつろぎながら親と時事ネタを話した。 その中で出てきた「卵子再生技術の開発」で面白い議論になった。 健康な卵子が再生できれば不妊治療に役立つ。 早い話、何歳でも子供を授かることができる。 高齢出産が多くなり、見た…

「培養肉食べてみたいが3割」問題のややこしさ

※以下の内容はあくまでも個人的な意見です。 つい先週、こんな記事を見た。 www.nikkei.com 以前から日清食品は東大との共同研究を皮切りに培養食肉の開発に着手していた。 細胞農業と言われるこの領域の企業のほとんどが海外企業、スタートアップである中、…

有難いモノの話

本日、ちょっとしたミスをして気付きを得た。 備忘録までに。 夜に飲み会に誘われていた。 上司から交流のある企業さんと飲むから合流しないかとのことだ。 実験が立て込んだことで同時には出発できず、一人作業を済ませてから向かった。 オフィスから駅まで…

培養肉と共感の難しさ ~創作・表現を通じて感じた共感~

遅ればせながら、夏コミお疲れ様でした。 本サークル Culture Square は参加が2回目となった。 備忘録、反省、反芻の意味を込め、本作制作を通じての感想を書き記しておく。 夏コミ3日目西2か5aにて頒布予定の新刊が完成しました。Take @hssystk との共著…

細胞培養してる我々は詰まるところ農家なのだけれども、結局現実の農家さんの方が大変

細胞農家として仕事しています。 細胞農家といってもこれは自分で勝手につけた職業名であり、世間一般には細胞研究者とか細胞培養士みたいな風に呼ばれることがあるようですね。 なぜ農家という言葉を使うかというと、自分の生活が完全に細胞に支配されてい…

生体組織工学のモヤモヤを聞いて欲しい ~肉づくりの観点から~

既存の組織工学に対してモヤモヤしてきた。と言えば唐突だが、実際そうだ。 「培養皿の中で組織を作る」研究はかれこれ20年以上前から行われている。 iPS細胞から連想されるように、世界的にも再生医療の流行り(?)の影響を受け、 研究者はこの10年間で急…

C96も申し込みました。

またまた申し込みました。 次回に向けて鋭意準備中です。 どうぞご期待下さい。 C96にも無事申し込みました。何が出るかは自分たちにも分からない。また相方@hssystk と頑張ります。受かれ!!!サークルカット:take @hssystk pic.twitter.com/Pp0jzHTBTu —…

今年の創作活動のテーマは「葛藤と鬱憤晴らし」かもしれない

創作活動の目的は何か?と聞かれて困ることがある。 「単に表現したいことがあったから」とクリエイター志望者のようなことをいうことも出来るが、本当は違う。 どちらかと言えば、 「自分の揺るがない世界が欲しかったから」 というのが現時点で最も正確な…

型が必要な理由は何よりも・・

最近、何をするにも型が必要だと感じた。 これは前回の話にも通ずるところがある。 sciencecontents.hatenablog.com 例えば、ゼロから何かを創ろうとする。 時間をかけても中々思った風には進まない。 なぜなら型が無いから。 何も無い状態から作ろうとする…

【続】等身大で描いた創作が一番しっくりくるし面白いという話

前回の記事の続きです (前回記事はこちら) sciencecontents.hatenablog.com ========================================== 培養器を買ってからというもの、仕事から帰宅してから培養器の中を眺めるのが日課になっていった。 何か変化をもたらすような驚きが…

等身大で描いた創作が一番しっくりくるし面白いという話

あるイベントにて、こんな企画をやった。 「細胞培養をテーマにした漫画のストーリーを考えて発表しよう」 しかし困った。ストーリーなんてそう簡単に出てくるわけではない。 しかし、こういう場面になると、どうしても人間見栄を張りたくなる。 自分が全く…

【C95出展レポ】不満から始めた小さなサークル

先日のコミックマーケット95でCulture Square としてサークル出展をした。 頒布したのは家での培養肉生産家電の実装を想定した検証 Cultural Probeと、 それについての解説本 本企画の相方はデザイナーとして活動しているTake コミケ当日、Takeは帰省中だっ…

【昆虫食レポ】食体験と趣向アップデートの仮説

突然ですが、皆さん虫を食べたことがあるだろうか? 現在、新しい食糧危機に備えた次世代タンパク源として注目されている。 jp.reuters.com かくいう自分も培養肉(業界名はCell-based Meat)に関わる身 自分たちの立ち位置や、今後の社会受容について考える…