コミケ(C100)行ってきました。
当日は待機列にいた最中に土砂降りになったりとイレギュラーがありました。
まだ入場規制などあるものの、前回C99に比べれば動員人数も増えて
コロナ禍以前の賑わいが戻りつつある様子でした。
今回も同人誌を色々と買ったので一部を紹介
毎度のことですが、技術系や食系の評論本エリアが盛況でしたね。
即売会のようなイベントに足を運ぶと実感することとして、
作者のモチベーションは非常にシンプルだということです。
- これが好き
- コレを調べてみたい
- これを他人と共有してみたい
- 描かずにはいられなかった
そういったモチベーションには特別にロジカルな背景や意義があるわけでなく、
自然と湧き上がる欲求へ忠実に従ったという感じです。
運営サイドの気合の入れ方からも、創作文化を盛り上げたいという意気込みが伝わってきます。
興味深いこととして、
仕事などではロジカルな方が魅力的と考えがちですが、
即売会の頒布物やそれを支える文化の背景は
必ずしもロジカルでないにも関わらず引き込まれる魅力があります。
個人的な感想をいえば
イベントや作品の魅力は必ずしも理路整然とした理論や背景に基づくものではない
と感じました。
あるミュージシャンの言葉を借りれば
「創作活動では理性的な自己批判に固執するのではなく、不条理すらも歓迎する姿勢が大事」
ということなのでしょう。
長い年月をかけて日本の創作文化の下地を作ってきた経緯には
自由な表現の場を作ることにこだわった運営者、
純粋に好いてやまない表現に臆せず挑戦し続ける参加者など
多くの純粋なモチベーション無くして到底実現できないことだったんじゃないかと。
先日、とある知人から言われた「文化の出発点は情緒から」と言われましたが、
ほんとにピッタリな表現だと思いましたね。
社会人をしていると行動への背景や意義を求めて
言葉をこねくり回す思考回路になりがちですが、
ロジカルでも無い純粋なモチベーションに由来するパワーに
目を向けても良いのかもしれない。
そんな風に思ったりした、夏の考え事。
(終)