ニコニコ動画は如何に科学技術に貢献するか?
こんにちは。今日も変わらず科学コンテンツについて考えてみました。
突然ですが、皆さんはニコニコ動画を見たことがありますか?
僕は去年から色々な経緯があり好きになりました。
特に「ニコニコ技術部」の動画は頻繁にチェックしています。
一人で動画を見ながら、よくこうなります....
さて、ニコニコ動画を見ていると科学技術系の動画が多いことに気が付きます。
しかも動画の内容がYoutubeよりも濃いんじゃないかと思うほどです。
毎日のようにエッジの効いた研究や技術に絡む動画が投稿されているんです。
そこで僕は思いました。
ニコニコ動画って科学技術の発展に貢献してないか??
そんなわけでこの記事では、
ニコニコ動画に投稿された科学技術に絡む動画を紹介すると共に、
如何にしてニコニコ動画というサイバーカルチャーが科学技術に貢献しているかを
- 分かり易さとしての動画使用
- 親しみやすさとしてのサブカル
- コアな内容だからこその面白さ
の3要素に分けて持論を展開しようと思います。
1.分かり易さとしての動画使用
これは単純明解な話です。
どんな事も文章のみで説明するより、動画を使用した方が伝わり易くなります。
ストーリーを伝える際には尚更です。
難解な数式だけでは、理系でも理解するのは難しくなります。
理論的な理解の手助けになったとしても、直感的な理解は難しいためです。
直感的な理解には動画など視覚的なコンテンツが必要です。
2.親しみやすさとしてのサブカル
これもニコニコ動画ならではの要素です。
初音ミクに始まり、その他大勢のキャラクターを使用した動画が投稿されています。
では何故サブカルがコンテンツ要素として有効になるのでしょうか?
僕は「科学への精神的なハードル」(取っつき易さ)にあると考えています。
「科学=分かる人だけが扱う分野」という多くの人が何となく持っているこの固定概念を取り払うために、サブカルが一役買っていると考えられます。
ゆっくり解説動画を作る際にお馴染みの " Soft Talk" が公開されてから、
音声で説明することもでき伝わり易さが向上したのは言うまでもありません。
そういえば数年前から、この手の本を大型書店で見かけるようになった気がします。
原子記号が萌えキャラに仕立て上げられたのを皮切りに、
今では物理法則までもがサブカル混じりにされています。
3.コアな内容だからこその面白さ
動画主が扱っている技術がコアであることも大きな要素でしょう。
特にニコニコ技術部ではそれが顕著です。
方向性は違えど、それぞれが持つ技術力で課題をハックする様子は、
ハッカソンに似た部分もあります。
ただハッカソンと大きく異なるのは、これらの技術実装はニコニコユーザーが
「これが好きだから」という本質的な感情から行われていることです。
そこに儲けるという発想はありません。
これらの開発は、一見すると無駄なことのように感じるかもしれません。
しかし、ここで得られた技術が「考え方」によっては何万通りもの社会実装の
ストーリーを思い描くことだってできます。
- ウェアラブルチェアは人間に第2の肢を生やすかもしれない
- 勝手に入るゴミ箱は、ポイ捨てによる道路の汚れを解決してくれるかもしれない
- スイッチを切るロボットはコンロの火の消し忘れ防止に活用できるかもしれない
- ミクロボット+人工知能で更なる高みに到達できるかもしれない
「新しいことは、無駄なことからしか生まれない」という言葉をご存知でしょうか?
僕が風呂に入りながら考えたそれっぽい言葉です。
そして最後に・・・・・・・・
僕も昨日動画を投稿しました。
前回反響を頂いた「人工培養肉を作って食べてみた」に引き続き、
今度は「実験の環境を作ってみた」です。
前回頂いたコメントを参考にしながら動画を作りました。
ちなみに。
今回話に出していた「サイバーカルチャー」という言葉ですが、僕はこの本を通じて勉強しました。
文化的な背景を調べると、意外なまでに奥深いことが分かった1冊です。
ご参考までに。
ではでは。
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