培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

Shojinmeat Projectの状況を時系列で追ってみた。~2016年総括と2017年出だし~

色々あったぜ!2016年

2017年が始まってからかれこれ2か月が過ぎようとしています。
そんなわけで去年のことを今一度振り返りつつ、今後を考えようと思いました。

 

去年の大きな動きとしては、やはり「同人誌」の執筆・頒布がありました。
これは広報の点でも仲間集めの点でも、非常に大きな効果を発揮しました。
事実、これをやったあとでネット上での培養肉の議論が多く見られるようになってます。

 

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簡単に去年のことを時系列にまとめてみました。

www.slideshare.net

 

 

今後の方針としては、
「半年に1回は同人誌新刊を頒布する」は崩さない方向でやっていこうと思います。
これはもう僕らのパーソナリティーとして確立しつつあるものであり、
これが無ければ死んだも同然レベルで考えているからです。

 

僕らが描いている夢や未来予想図は、きっと誰かの未来予想図でもあると思っています。同じ夢を共有できる仲間を増やしていくことは、今度重要な課題でしょう。

 

 

 

色々ありそうだぜ!2017年

さて、2017年ですが始まって2か月ではあるものの色々起こっています。
まず、ニコニコ技術部繋がりの人と共同で「卓上純肉製造装置」の試作機をつくることになりました。

 

アイディアよりも実物重視なので、未発達でも創っておくことにしました。
僕らの未来への妄想を加速させるきっかけにもなります。

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またこれはつい先日のことになりますが、Shojinmeat 代表の羽生が出場した
シンギュラリティ大学のピッチイベントで最優秀賞を獲得しました!!
スライドはこちらに公開されています。

 

 

www.slideshare.net

 

 

 

後日、直ぐに大会のレポート記事が投稿されていました。
またもや羽生が「年収60万 実家暮らし いない歴=年齢」というパーソナリティーを全開させていたことが分かりました。

 

出場者の中で、最も色々捨ててる感じがにじみ出ていたのが効いたらしいです。

 

homilog.hatenablog.com

 

 

そんなわけで、結構良い滑り出しを見せているShojinmeatです。
今年も「精進」していこうと思います。

 

おあとがよろしいようで。。。 

 

 

------------------------その他の関連記事はこちら---------------------------------------

twipla.jp

 

togetter.com

 

 

VR動画「火星培養食糧工場」を公開しました!!

お久しぶりです。
つい昨日のことですが、Shojinmeat が「火星培養食糧工場」の紹介動画(VR)を公開しました。

 

レンダリングにどの位掛かったのだろう?と思いつつ、未来の世界に思いを馳せることになりました。設定は西暦2200年なんですが、あと50年以内に出来ないかな?

 

 

 

VRにしろ、そうでないにしろ、動画で説明できるのは強みだと感じました。
実際、海外の純肉開発団体でも未来の様子を描けているところは少ないようなので。

 

 

そして時を同じくして、Shojinmeat Projectがアメリカの代替食糧推進NPO団体の
New Harvestのサイトで紹介されました。インタビュー記事です。

 

www.new-harvest.org

 

 

 

アメンバーが全員乙女ゲー風のイラストで紹介される異様な状態ですが、
「日本発」を意識した結果なので当然です。
腐女子の方に描いて頂きました。ありがとうございます。)

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今年中に自分の絵も出てくるんだろうか?と期待しています。
そしてその絵でクソコラ画像を作って貰えることも期待します。

 

それではまた。

イベント出ます ~3月編~

 

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こんにちは、Keitaです。
3月にいくつかのイベントに出ることになりましたので、ご報告します。

 

 

1.NT京都(ニコニコ技術部展示会)

3/18~19で京都にて行われる。ニコニコ技術部の展示会です。
通称「才能の無駄遣い」「技術の無駄遣い」と言われているかは分かりませんが、
とにかくネタに走ったものづくりを体感できます。

 

過去のイベント記事はこちら

makezine.jp

 

3/18~19で行うイベント情報はこちら

僕はShojinmeat Projectとして「卓上培養器コンセプト実証機」を試作して持って行きます。西暦2200年には一般家庭にも普及しているであろう、「卓上純肉製造機」の初号機になると期待しています。

 

てか2200年とはいわず、2050年くらいには普及していてくれると有り難いのですが。 

 

うちの代表もテンションが上がっている様で・・・。

 

 

 

 

2017年のイベント情報はこちら

NT京都2017 - PukiWiki

 

 

 

 

2.株式会社リバネス超異分野学会 本大会

 

科学系ベンチャー 株式会社リバネスが主催する学会(第5回)になります。
僕はScience CGを中心にした「研究者による3Dデータ使用」についてポスター発表します。

今回はShojinmeat Projectからも純肉関連で2つ、他のメンバーの独自の研究で1つ出すので、内輪だけでも4つの演題を登録しています。
うちらだけだぞ。こんなのww

 

こちらもNT京都と同様、様々な分野や課題を引っ提げた研究者の集まりになっており
毎年カオスを極めます。

 

実は昨年も出た経験があり、これで参戦は3年連続だったりします。

sciencecg.seesaa.net

 

 

興味を持たれた方は是非見に来て下さい。
研究者は基本タダ、となっています。

 

 

イベント情報はこちらから

第6回 超異分野学会 本大会 | 超異分野学会

 

 

 

準備の時間が限られているので少々焦り気味ではありますが、
どちらのイベントも楽しみです!!

 

 

リバネスについて

techplanter.com

研究室ホームページのデザインを手伝った件

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Freepikによるデザイン

 

 

今回は研究室の自己紹介ページを作る際の参考になる情報をご紹介します。

 

 

Keitaです。最近面白い活動をやったので、報告をしようと思います。
先月、とある大学院生の知り合いから研究室自己紹介ページの改定を頼まれました。
彼はこれから海外の大学の博士課程へ進学を希望しており、そのために研究室HPにある自分の紹介ページを改善したかったらしい。

 

というのも海外の大学では自己アピールを日本以上に重要視するらしく、
受け入れ側(入試担当)がウェブサイトをチェックするのだとか。
ビデオメッセージを送るように指定してくることも多いのも事実とのことです。

 

お互いにアイディアを出し合いながら、格闘すること1週間。
何とかページが出来上がりました。

http://sakailab.iis.u-tokyo.ac.jp/members/hayakawa/daichihayakawa.html

 

さて今回の取り組みで、主に3つのことが分かりました。

 

 

 

1.直感的に分かる画像を使うと良い。

サイトを見てくれる人間のほとんどが全くの異分野、または研究そのものに触れたことのない人間であることが多いでしょう。そんな人たちがサイトを訪問してくれた時を想定すると、やはり直感的に研究がイメージできる画像が1枚でもあった方が良い。

 

当然といえばそうなのですが、図の作り方自体にノウハウがあるので、
それはまたの機会に。

 

このページには僕が手伝ったCG画像も埋め込まれています。
初めて聞く研究内容でしたが、物理化学も習ったこともあり何となく研究のイメージは湧きました。

http://sakailab.iis.u-tokyo.ac.jp/members/hayakawa/research.html

 

 

2.Slideshare は使い勝手が良い!! 

研究内容の詳細を掲載する際には、ある程度体系的にまとまった内容を載せたいもの。しかし、サイト用に再度研究内容をまとめるのは時間が掛かります。
そこで過去に学会にて使用した発表スライドを載せると良いでしょう。
勿論、ボスの許可を取ったうえでですが。

 

Slideshareというサービスをご存知でしょうか?
個人で作成したスライド(パワポやPDF)を公開して共有できるサイトです。

www.slideshare.net

 

 

しかもこのサイトの凄いところは、公開したスライドを別のサイトに貼り付けることができる点にあります。

 

埋め込み方法はこちらから

raining.bear-life.com

 

 

 

 3.HTMLは勉強しておいて損はない。むしろ出来た方が得。

改善前の状態が残っておらず前後で比較が出来ないのが惜しいところですが、サイトを構築するうえでHTMLは勉強しておいた方が良いと分かりました。これも当然なのですが。

 

最近は大体のHTMLソースの型がネット上に落ちていることもありますが、
それを使いこなすにもある程度知識は持っていた方がやり易いところがあります。
少しこだわったデザインにしたいならば尚更ですね。

 

 

僕も勉強中ですが、Progateというサービスで受けるオンライン講座は参考になります。大学のプログラミングの単位を落とした僕にでも取り掛かりやすい内容です。

prog-8.com

 

 

 

以上が今回の取り組みで得られた気付きです。
研究室ホームページを改築する際は、是非参考にしてみてください。

 

ではまた。

 

 

研究の視覚化についてはこちらまで

scigra.com

純肉研究を割とオープンに発信する理由

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おはようございます。
更新まで随分と時間が経ってしまいました。

 

さて、このブログを好んで読んで頂いている方には、僕が純肉(培養肉)開発に関わっていることをご存じかも・・・しれません。(多分そう)
コミケで薄い本を発表したり、ニコニコ動画に動画をアップしたりと割とオープンに情報発信をさせて頂いております。

 

そんなことをしていると、よくこんな質問を受けます。

「なんでそんなにオープンに発信する必要があるの?」

これ、結構な話なんで記事にしてみました。

 

 

 

1.社会全体で問題を共有し、社会全体で解決したい

これが一番の理由ですかね。こんなにも純肉研究をやっているのも、結局は将来の、もしくは現在進行形で来ている食料問題を解決したいがためです。

 

地球規模で起きている問題なわけですから、問題を発信していくのは共有していくのは当然のことです。解決に協力してくれる人を集める目的でもあります。

 

それに扱っているのが「肉」である以上、理系研究者だけではどうにもならない部分があります。「文化」との兼ね合いです。

 

文化といっても色々な要素がありますが、例を挙げると以下のような感じです。

・家畜を殺生しなくても良いなら、熱心な仏教徒の人でも食べれるの?

ベジタリアンから見た純肉ってどうなの?

ベジタリアンの人でも、野菜しか食べない理由は健康、動物愛護、宗教など多岐にわたるため、一概には言えない)

・純肉ってその地域の肉食文化に合っているの?

(肉食文化といっても、食べる肉の動物種や調理法に偏りがある場合もあります)

 

こういった部分については、まだ社会で明確に議論される段階には来ていません。
社会全体で課題解決を行うためには、まず議論を起こさなくてはなりません。

 

medium.com

 

medium.com

 

 

 

2.純肉の社会的イメージへの影響

ゆくゆくは食品として市場に出すことを狙うと、
「消費者目線のイメージ」が重要になってきます。

 

それを考えるにあたり、一介のバイオ研究者として注目に値する事例があります。
遺伝子組み換え食品の件です。

 

遺伝子組み換え」や「遺伝子変異」という現象は、自然界でもごく自然に起き得ることです。にもかかわらず、こんなにも食品業界側も消費者側も「遺伝子組み換えではない」という表示に振り回されている感じが拭えません。

 

元々この問題は、とある大企業による独占戦略に対して、ネガティブキャンペーンが勃発したのがきっかっけでした。それがいつの間にやら、

 

以前、Wiredからこんな記事が出ていました。
将来の食肉を語る記事ではありますが、少し気になったのは
純肉に対してややネガティブに書かれていた点。
事実として間違ってはいませんが、ネガティブなイメージが独り歩きしてしまうと
今後の食料問題の解決に繋がりにくくなります。
こんな巨大サイトに対して個人ブログ主の僕が言っても仕方は無いのですが。

 

wired.jp

 

 

 

3.単純に面白いでしょ??

最後ですが、これは発信する側のモチベーションに関わることです。
誰もが純肉の最先端情報にアクセスできれば面白いのではないでしょうか?
最近ではバイハッカーという言葉も出てきているように、個人でのバイオ研究へのアクセスが容易になってきています。

個人で得た情報をもとに、個人で純肉の研究開発ができる日もそう遠くはないでしょう。様々なソフトウェアが個人の力によって進化してきたのを参考にすると、純肉もいつか同じ道をたどるのでは、と。

 

10年前まではSFの中だけの世界とされてきたことが、今や
「できるかもしれない」という領域まで来ているんのです。発信せざる得ませんね。
SF文化が発展している日本やアメリカでは尚更。

 

 

ちなみにShojinmeat Prijectの代表もこんなことを言ってます。 

 

 

さて純肉開発の現状ですが、既に今年の目標が掲げられており、
身が引き締まる想いです。

 

やりたいことをやるためにも、研究成果以外に

「どう社会にアプローチをかけていくか」が重要な1年になります。

 

 

何かをやるときには「人・者・金」が重要だなんて嫌と言うほどに聞きますが、
現実的にこの問題は直視しないとダメな気がしています。

新年あいさつと2017KPI – Animescience.net : 中二病するなら宇宙規模で!

 

 

 

なんとなく現実的なことも触れつつ、今回はお開きにしようと思います。

またの後日!!

 

 

 

その他参考サイト

SHOJINMEAT – Animescience.net : 中二病するなら宇宙規模で!