培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

Science CG塾 ここまでに至るまでの経緯イロイロ

さてさて、今回は僕が講師を務めるScience CG塾の話でも書こうと思います。 少しずつ「CG塾について知りたい」という方が出てきたので丁度良いタイミングだと思いました。 特に「今まで運営でどんな改善をしてきたのか?」を書き記しておきます。 CG塾は去年の春ごろから本格稼働し、現在では第6期になっています。 「CG未経験でも、ノートPCでも、初期投資ゼロでも作れるScience CG」 に推しポイントに運営してきました。 ただし、こういう今までに無い新しい企画というものは 運営していくにつれ、色々と問題点が浮上していくもの。 頭を悩ませる場合も多かったですが、少しずつ改善を加えてきました。 問題点1.ちゃんとCG技術が習得できる講義資料になっているか?? これは最も改善を加えてきた部分です。 教材資料というのは、どの業界でもかなり改善を加えなくてはならない物です。 というのも、講師側は当然のように専門的な知識を持っている状態で作成するため、 受講者の方々にどこまで伝えるのかを見誤るパターンがよくあります。 それは、僕らの場合も同様でした。 始まったばかりのCG塾の講義資料は言ってみれば「制作技術の詰め合わせ」でした。 CG初心者の方からすれば、「量だけ多くて身にならない」内容になっていたんですね。 よくある大学の講義のように、ただ内容を消化するだけの状態になっていて しまったんだと思います。 受講者の方々の技術が向上したか否かにちゃんと目を向けられていなかったと思います。 これに対する具体的な改善として、大きく分けて2点あります。 まず一つ目が、「講義1回あたりに扱う内容を減らす」です。 CGに慣れていない方にひたすら技術を詰め込むのは、非常に酷な物です。 なので思い切って1回の講義で紹介する技術を30%~50%カットし、 講義回数を全6回 → 全9回に増やすことにしました。 2つ目としては講義後半にて「各講義内容の演習問題」を扱い、確実に技術を高めて貰えるように 仕組みました。 まさに「その日の内容はその日の内に身に付けて貰う」精神です。 講義時間にも余裕ができたので、講師側にも落ち着きが出ました。 現状での印象としては、以前よりも講義中の受講生の方々の反応が 良くなったと実感しています。余裕を持てている証拠です。 「改善して良かったな。。。」と心底思っています。 問題点2.卒業したら、それで終わり?? 言い換えれば、アフターケアですね。これは、今まさに改善に取り組んでいる部分です。 一回講義を受けただけで、どんな3DCGでも作れる人はまずいません。 受けた後の練習を積み上げていくについれて、徐々に制作の幅が広がっていくものです。 その過程で、「アドバイスをしてくれる人間がいるか否か?」が重要になってきます。 そこで、僕らは具体的には掲示板を使った質問対応をやろうとしています。 なぜ掲示板にするかというと、単に質問に対する返事をするだけでなく 他の受講生・卒業生とのコミュニケーションを通して、意見交換をして欲しいという意味も込めています。 勿論、メールでの質問も受け付けていますけどね(笑)。 「皆で一緒に技術を上げて行きましょう」の精神が込められています。 問題点3.どれ位の幅の科学分野を網羅できてる?? 当たり前のことですが、科学というのは特定の分野に限りません。 生命科学、化学、物理学、天文、地質学、生態学、社会科学、情報・・・・・実に様々です。 以前は講義にて各分野への対応を広げようとしていましたが、それは難しいと分かりました。 というのも、全ての内容を講義にて扱うと時間面で確実にパンクするからです。 そんなこともあり、現状の講義では ・先ず、Science CGを制作するうえで共通する技術習得に集中し、土台をつくる。 ・各分野に焦点を当てた内容は講義資料は別に配布する「補足資料」を見て貰う。 ことにしました。 勿論、補足資料は「土台ができた状態」を想定しているため、 高レベルで発展的な内容は含んでいません。安心して勉強して頂けるように配慮しています。 そんなわけで、色々な欠点を発見したうえで改善をしてきたわけです。 これからも沢山の方々の支援のもと、運営をしていきます。 ご要望となれば、出張CG塾も行っていきます。 そして最後に、8/31(水)から始まる第7期に向けてCG塾の宣伝を.... 8/31 @ 本郷三丁目 Lab-Cafe 毎週水曜日 18:00 ~ 20:00  全9回講義 詳しくはSCIGRA公式HPをチェックして下さい! 153_labcafe_01.jpg 会場として使わせて貰っている本郷三丁目 Lab-Cafeは非常に落ち着いた空間です。 ここで作業をすると、アイディアも浮かびやすいですし仕事が捗ります。
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トイレ横で立ってるPepper君が、よくこちらを無言で見つめてきます。 結構前からこうなので、さすがに慣れました。 お申込みはPeatixからでも可能です。 それではまた!!