培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

【どこまでやる?】Science CG 習得のひとまずのゴールと方針

こんにちは、実験が一区切りしたところで投稿します。 CG塾の講師業を始めて、なんやかんや1年経ちました。 塾業をやっていて意識しなくてはならないことと言えば、 「受講者の方々にどこをゴールに目指して頂くか?」です。 単に「全9回の講座を受けた!」だけではあやふやです。 というわけで現状で僕が考えるScience CG初心者の方の "ゴール"を提示しようと思います。 一言でいえばそれは、 「自分で勉強できる状態になる」 ということだと思います。 僕はメールや対面でも卒業生の質問に対応することもありますが、 実際なところ時間的都合から対応できないこともしばしばです。 それならば、受講生の方には自分で勉強しステップアップして貰う。 僕は定期的にそれをサポートしてあげる。 それが最も習得スピードが速くなります。 実際、過去の受講生の方で、少しずつでも自分で調べて勉強された方は 半年後には学会誌表紙を飾るような図画を安定的に作れるようになっています。 やはりどんな分野でも、自分で自立して習得するようになった人は成長が早いですね。 では「独立して習得できる状態」になるためには、どうしたら良いのでしょうか? これを達成するためには、以下の3つの基礎力を固める必要があると思います。 1.CG制作で必要な基本的な用語を知る。 僕が講師を行うScience CG塾ではCGスキルを主に6つのステップに分けてカリキュラムを組んでいます。 CG塾 ステップ.jpg これらはCG画像・動画を制作するうえで必要最低限のステップになります。 そして、各ステップそれぞれでは"重要な用語"が出てきます。 まずはそれらの意味を感覚的にで十分なので理解することでしょう。 (CG制作の世界は「操作は体で覚える」という考えがどうしても先行します。一つ一つの操作を理論的に解説していると確実に混乱を招くからです。数学の計算問題と同じですね♪) 重要な用語を使うことに慣れれば、ネット上のチュートリアル動画を見ていても内容がすんなり入って来ますし、検索エンジンを使って特定の操作方法を調べるのにも苦労しません。 2.CG制作のチュートリアル資料・動画がどのサイトにあるか把握する。 ネット上では様々なチュートリアル資料(動画含む)が落ちています。 それを見るだけでも、十分に技術を盗むことは可能です。(勿論これは、講座を通してCG用語が理解できていることが大前提ですが。) それには、どのサイトに有力な情報が落ちているかを知る必要があります。 CG塾でも有力サイトについては紹介をしています。 例を挙げると、以下の2つがあります。 (1) Youtube YoutubeBlender 3Dのチュートリアル動画が豊富なサイトです。 但し、英語ベースの物の方が多いのが特徴です。 ここについては、普段から英語で学ぶことである程度カバーすることが出来ます。 Blender_tutorial.png (2) Blender Tutorial youtube_tutorial.png かなり基礎的な内容の解説が多いです。CG初心者の方が見るには最適なサイトですね。 操作別にチュートリアルページが出来上がっているので、Blenderにどんな機能があるのかを調べるにも重宝します。 他にも幾つか重要なサイトがありますが、それはCG塾でお話ししましょう。 このようにサイトごとにレベルや内容に特色があるため、色々なサイトを把握しておくと便利です。 3.自分のレベルに合った資料を探せるようになる。 いきなり難しいサイトで勉強しても仕方がありません。 まずは自分の習熟レベルに合ったサイトで調べることが重要です。 大きなステップアップには大きな労力が要るので、小さなステップアップを積み上げるイメージでやることをお勧めしています。 CG制作スキルの習得は基礎レベルであれば難しいものではありません。 要所要所を確実に身に着けて行けば、3か月程度で自分で勉強できるようになります。 それではまたの機会に!!