培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

【動画PDFの衝撃!】未来の研究論文はこう変わる!?

どうもです。春ですね。眠いですね。

この記事を書いている間も、春ボケと戦っています。

さて、今回は最近気になった記事について書こうと思います。

最近こんな記事をネットで見つけました。

”PDF文書内にムービーファイルを埋め込むことはできますか”

最新のソフトでPDF文書内に動画を埋め込める方法を解説しています。

今まで文章と図しかコンテンツに含めることが出来なかったPDFに動画が入るとなれば、

それだけで表現の幅が大きく広がります。

最近では「360°動画」も出てきてるわけですから。

この記事について、ITスキルが高い人たちの多くは既に知っているかもしれません。

しかし、今回の記事でお伝えしたかったのはこの手法ではなく、これによって実現される

新たな研究報告の形です。

研究報告の方法といえば、代表的なものにペーパー(論文誌)への投稿・掲載があります。

(査読を通れば、の話ですが)

ほとんどの論文誌では紙の誌面で論文を掲載する形をとっています。

一方でネット上にPDFファイルの状態で公開しているものもありますし、

両方の手段を採っている論文誌もあります。

ここから想像できる未来とは、

「論文内の説明図画として動画導入」です。

動画コンテンツを採用している論文誌も多くありますが、あくまでも

"Supporting Information"として本文とは別に動画を添付している状態です。

論文内に直接貼り付けるというものは、現状で見受けられません。

今はまだ画像のみの論文に動画が導入されるとどうなるでしょう?

少なくとも、より内容が理解しやすくなることは確実です。

(査読を通過するかは別ですが)

特にバイオ系・化学系は実験作業が煩雑なことが多いので、専門外の人が見ても

ほとんど理解できません。

しかし、ここへ分かり易い動画で実験手順や原理を説明できれば

自身の論文の「被引用数」も上がるかもしれない。そう考えています。

特に、様々な分野の論文を揃えている総合誌で有効でしょう。

どの程度効果があるのかについては検討課題ではあるものの、非常に興味深い手法ではあります。

あと5年以内にはそんな動きが出てきても可笑しくないですね。