培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

そもそも、どうしてサブカル??

どうも、祝日でもラボに出勤しているKeitaです。 いい加減生活の仕方考えないと駄目かもしれないですね。 家で過ごす時間が以前よりも少なくなってるし。 さて今日の話ですが、 最近、初めて僕の作品を見る人からこんな事を聞かれることが多いです。 「なんでサブカルなの??」 これは僕が個人での研究として、 「サブカルと3DCGを融合した新規科学表現方法の確立」を掲げていることに依ります。 例えば、以前こんな画像をつくりました。 なのん4.png 「お馴染みのキャラが自分が使っている実験装置を眺めている」 というものです。 さて本題に入りますが、なぜ僕がサブカルとScienceをさせようとしているかというと、 その理由は主に以下の3つになります。 (1)単純に興味を引きやすい (2)サブカルによる情報伝達力の向上 (3)賛否両論は大歓迎! 順番に内容を述べていきます。 (1)単純に興味を引きやすい これは言わずもがなでしょう。 サブカルというのは、アニメにしてもゲームにしても 良くも悪くも人々の興味を引きます。 特にOTAKUネイティブ世代と呼ばれる現在の10~20代(場合によってはそれ以下)の人々の興味は 特に引きやすいと思います。 「理科離れ」なんて言葉がささやかれるようになってから随分経つようですが、 サブカルを使った科学の伝え方が1つの解決策としてあるのではないでしょうか? (2)サブカルによる情報伝達力の向上 サブカルはその情報伝達力の速さで特徴的です。 例えば、ある深夜アニメは放送されると直ぐに海外の翻訳チームが日本語を現地の言葉に 翻訳し海外のサイトにて公開する、ということが起きています。 あるアニメのワンシーンが印象的な場合、それをパロディったような画像(コラ画像)が ネットにはびこるようになる。 こんな風に情報が素早く興味のある人たちの間で共有される仕組みができている以上、 これを科学の発信に使わない手は無いのではないでしょうか? 流れとしては 「新たな技術が開発される。その技術で起きうる未来の変化を予想する。」 ↓ 「サブカル交えたScience CGで表現、発信する」 ↓ 「閲覧した人々の興味を引く」 ↓ 「画像が拡散される。情報が多くの人に共有される」 ↓ 「さらに興味の輪が広がっていく」 ザックリ言えば、こんな感じです。 実際にはもっと複雑でしょうけど。 (3)賛否両論は大歓迎! サブカルは、もともとネット内でのサイバーカルチャー(またはカウンターカルチャー)によって 広がっていった背景があるため、度々賛否両論の対象になると思われます。 科学の場合、賛成派の人々は 「科学へ興味を引く新しい方法が確立されて、便利だ!」 一方で反対派の人々は 「こんな風に科学を表現するなんて冒涜だ!」とか 「もっと真面目な内容で学習をさせたい!」など 様々な批判が飛んでくることでしょう。 しかし、賛否両論というのは少なからず人々の心に強烈なインパクトを残すからこそ 起きうる現象であるため、いずれにせよ情報アウトリーチとしての効力を発揮していることになります。 逆に全く印象に残らない情報発信は、賛否の対象にすらなりません。 「無難よりも、やや難あり」 位で攻めて方が面白いことは確かです。 如何でしたでしょうか? この記事を読まれている方も、イロイロな考えに至ると思います。 <今日のまとめ> 予算の歳入が無ければ歳出も出せないように、 「科学でも、人材の入りが無ければ出も無い」 理科離れが懸念されている現在でも 新たな人材を取り入れていく方法として、サブカルなんて如何でしょうか? ※最後に これらの僕の考えを形成するに至ったのは、CG師匠兼上司のハニュー氏の書籍 「OTAKUエリート 2020年にはアキバカルチャーが世界のビジネス常識になる」 からモロに影響を受けている為です。 Amazonのレビューでも「核心をついている」との評価が出ており、最近僕が読んだ書籍でも かなり面白い部類に入ります。 興味がある方は是非手に取ってみてください。