去年11月に引っ越してから、家から海への距離がグッと近くなった。
気が向いたときは自転車を走らせて浜辺を散歩したりしている。
冬でも浜辺まで行けばうっすらと潮の香りがする。
でも、あの潮の香りってなんだろう?
今まではミネラル分が鼻に着くのかと思ったが実際は何なのか?
実際の研究文献を引用してみると「硫化ジメチル」という微生物の代謝で
放出される成分らしい。
微生物があの潮の香りを作っているとなると、手で掬った海水の中にも
膨大な微生物がいるってことで。
そうなると海が微生物の塊だなんて解釈もできるわけで。
そういえば、ヒトも含めた動物も体内には膨大な数の微生物がいる。
腸内細菌とか皮膚表面の常在菌とか、多種多様な微生物と共存している。
そんでもって重要なのが、体内の生態系が宿主である動物の健康維持にも
役立っていることも研究で分かっている事実だ。
生物って微生物を宿した存在なわけで、そうすると
無数の微生物を同じように宿している海も広い意味で生物と同じかもしれない。
昔からある何処からが生物で、何処までが生物なのか?
みたいな議論があるけど、案外海も生物って解釈しちゃっても良いんじゃないか?
そうすると、地球も海も山も動物も全部が地続きな存在になる。
途切れているようで繋がっていると再認識できた今日このごろ