浜辺を散歩していたときの話
浜辺に打ち上げられている竜骨を見た。
ただの流木にも見えるが、きっと龍の背骨辺りに違いない。
ヒレのように棘が等間隔に並んでいるから、そうに違いない。
にしても、なぜこんな所に骨が置いてあるのか?
空を見渡すと鳶が飛んでいる。
そうか、もしかすると奴らに喰われた跡なのかもしれない。
竜の死体が波で打ち上げられて、それを鳶が啄みに来たのかも。
ここまで書いたことは空想なのだけれども、
日常のなかでふとしたことから色々な想像するのは一種の娯楽なのだ。
見過ごしても仕方ないこと、下らないことからどうやって面白いネタを拾うか。
そんな下らなさに囲まれて過ごす贅沢があっても良い。