培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

「おうちで培養肉じゃぱりまん」のお話

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4/29(土)のニコニコ超会議にて「おうちで純肉じゃぱりまん」が発表されました。
登壇者はShojinmeat Project 代表ハニューです。

 

 

いきなり何だ!?
と思われること必至ですが、まずは実際の発表をご覧ください。

 

www.nicovideo.jp

 

 

 

今回の発表の意図は主に以下の5つです。

  • 「生ものづくり」という概念を広めたい
  • コスト削減により、家庭での細胞培養が可能であることを伝えたい
  • 家庭で細胞培養をする場合、従来のバイオ手法とは異なるアプローチが必要という事を伝えたい
  • 純肉によって、けもフレの「優しい世界」が実現できる可能性を伝えたい(まあまあホント)
  • けもフレ第2期の設定に影響を与えたい(ウソ)

 以上優先順位が高い順です

 

 

生ものづくりという概念を広めたい

「ものづくり」といえば、機械系や電子工作のようなものをイメージするかもしれませんが、細胞によるものづくりは「生もの」を作ることを目的にしています。
バイオハックという言葉が海外で生まれてから、一般市民によるバイオ技術の実装が進んでいます。

 

日本ではバイオハッカージャパンという組織が先陣をきっています。

 

 

徹底的なコスト削減

普通に機材や試薬を揃えたら、軽く数百万掛かるので
手に入れやすいものを組み合わせることが重要です。
特に純肉培養器(インキュベーター)は完全に既存のものの
組み合わせです。一部電子工作もしています。

 

 

新たな細胞培養アプローチ

本来、細胞培養は家庭のような環境では不可能です。
というのも、いくら掃除をしてもカビや細菌が培養液に入ってしまえば
一気に細胞に影響して増えなくなってしまいます。これをコンタミと言います。
通常なら抗生物質を加えてもキツイですが、
卵白を加えることで家庭環境下でもコンタミを防ぐことができます。
どうやら卵白が万能抗生物質として利用できそうです。

 

 

そんなこんなで、今回は家庭での生ものづくりの基礎固めとなりました。
これから更に手法をブラッシュアップしていく予定です。

 

 

最後に一言

たつき監督 すいませんでした。