培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

浜辺で竜骨を見たと言える贅沢

浜辺を散歩していたときの話

浜辺に打ち上げられている竜骨を見た。

ただの流木にも見えるが、きっと龍の背骨辺りに違いない。

ヒレのように棘が等間隔に並んでいるから、そうに違いない。

 

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にしても、なぜこんな所に骨が置いてあるのか?

空を見渡すと鳶が飛んでいる。

そうか、もしかすると奴らに喰われた跡なのかもしれない。

竜の死体が波で打ち上げられて、それを鳶が啄みに来たのかも。

 

 

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ここまで書いたことは空想なのだけれども、

日常のなかでふとしたことから色々な想像するのは一種の娯楽なのだ。

見過ごしても仕方ないこと、下らないことからどうやって面白いネタを拾うか。

そんな下らなさに囲まれて過ごす贅沢があっても良い。

「あそこの会社は自分で相場を決められるんですよ」

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モノやサービスの価格について考えさせられた。

じっくり考えればアタリ前の事実なのだが、日々の生活でそれを意識することは少ない。

 

 

 

会社の転勤に伴い、この10月に引越しをした。

引越し業者の繁忙期である10月に諸々調整するのは簡単でない。

会社都合の引越しなこともあり、費用は経費負担してもらえることになった。

となると複数の引越し業者から相見積する必要があるのだが、

業者側もそのへんの事情をわきまえているらしい。

電話口で相見積をしていることを察するやいなや、

「他社よりも少しでもお安く出来るように努力します!」

とコールセンター担当員が受け答えする。

 

会社経費で落ちるとはいえ、お安くなることは嬉しい。

だけど、それとは別にモヤモヤした感覚があった。

ぶっちゃけ、それだとアンタらの給与が上がらなくないか? と。

引越し業界も大手数社を筆頭に、自営業も含めて無数の関連業者がある。

こうなると、価格競争になることは必然だ。

しかも厄介なことに、一部の業者を除けばサービスに分りやすい差が無いものだから、客からすれば最後の決め手は価格になりがちだ。

彼らはその辺りをどう考えているのだろう?

 

実際、こういう情報を見ていると普通の会社員と同等か、

それ以下の給与水準に収まっている事実もあるようだ。

それと価格競争が直接影響しているかは断定できないが、

必ずしも水準が高い業界とは思えない。

heikinnenshu.jp

「価格で惹きつけた客は、価格で逃げていく」はそのへんの事情を

わかり易く表現しているのかもしれない。

 

 

価格競争の問題には更に先があるようで、モノやサービスの相場が作られる。

身近な例を考えれば、スーパーでの野菜小売なんかもそれだろう。

毎週のように買ってる¥100の白菜が、ある日を境に¥300にされたら驚くだろう。

なぜなら普段の生活を通して「白菜はおよそこれくらいの値段だ。」と認識しているからだ。

買い物上手の人なら、別店舗で安いものを買いに行く判断をするだろう。

だから店側も野菜高騰でも起きない限りは、安めの値段設定にする他無い。

引っ越し業者も同じで、単身引っ越しでこの距離だったらおおよそこの価格帯だろうと分かってしまう。

だから、一定の価格帯の中で最も安い業者だけが選ばれることになる。

 

 

一方で、ある領域だけに特化した業者もある。

引越し業界では夜逃げ専門の業者もあった。

これは代替が利かないという意味で、強く差別化されたサービスなのだろう。

yonigeya-shinobi.com

 

 

知り合いから某IT企業の話を聞いた。

その会社は国内CtoC事業の草分けで、売上で見れば一人勝ち状態らしい。

事実、その会社の新入社員の初年度給与は¥800万からのスタートするとのことだ。

彼曰く、

「あそこの会社は自分で相場を決められるんですよ」

たしかに自分しかそのビジネスをしていないのであれば代替が利かない。

それでも客に価値を見出されるのであれば、価格を自分だけで決定できる。

さきほどのスーパーの例えに沿うのであれば、

見たことが無い海外の野菜が1個¥500で売られていれば

「これはこういうモノなのだろう」と納得してしまう。

特定の企業だけから供給されるサービスにはそんな納得感がある。

 

どこの大企業も新規事業開発に熱心なのはこれが背景かもしれない。

つまり、誰も見つけていない価値を持つサービスをして、一人勝ちがしたい。

そんなことかもしれない。

 

ベンチャーに勤める自分の場合はどうだろうか?

当たればデカイ。

まだ世界中の誰も成し遂げたことがないから。

バイオリアクターの仕事に転身した話

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※画像はイメージ

 

 

この10月から生産現場の仕事に異動した。

個人的には前向きな異動だった。

 

これまでラボの中で通常の培養しかやったことが無かったから、

大きな培養タンクを使ってるからして見える景色が全然違う。

今まで以上に培養エンジニアらしい経験とスキルが

身につくのだろうかと期待して仕事をしている。

 

異動した直後、機械や部品のことなんか無知なわけだから

"This is a tube." から入りつつ部品や機構の勉強をしたり、

現場の掃除の仕方を覚えたりとインプットが多い。

 

生産現場に近い場所で手を動かすと培養肉含めた培養技術の普及について

現実的な課題に触れることが増える。

例え理論的なコストが下がったとしても、

実際に作業がしにくい工程になると実装の妨げになる。

培養液の交換頻度が高過ぎてもユーザーの作業感を下げることになる。

当然、一般家庭に培養技術を普及させることも難しい。

人間的な動きや生活に一歩近づいた目線で過ごしている。

職場が変われば目線も変わる。

 

この経験を通して、創作のインスピレーションになると嬉しい。

個人的なこの世の七不思議

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毎日を生きてると不思議なことがある。

七不思議っていうんでしょうか。

 

1.何だコイツ?って思うやつほど結婚してる

これホント何なんですかね?

良い奴と思った人間ほど孤独だったり、

明らかに人間的に嫌なやつほど結婚してたりする。

ただ良い人は結婚できないって頻繁に耳にしますが、そういうことなんでしょうか。

 

 

2.時間容量上限になるまで仕事は増幅する

これは仕事あるあるですね。

あるプロジェクトを任されたりする。

スケジュールに余裕をもって進めていたと思いきや、

当初の予定には無かった想定外の対応で時間が費やすことになる。

結果的に納期一杯まで時間がかかったり。

初めから分かっていれば良いものの。

 

 

3.ロジカルと建前は言いつつ、感情でねじ伏せてくる奴

これは上司または先輩あるあるなのでは。

ロジカルに考えろって理性的な言葉に聞こえますが、

それを言われた方は感情的に捻じ伏せられてることありますよね。

その場じゃ何も言い返せなくなって、しぶしぶ言いなりになったりとか。

コミュニケーションの行き着く先はロジックよりも感情なんですかね。

 

 

4.実直なやつが見下される

実直で素直に生きてる奴は好かれはするものの、

器用に生きて行けるとは限らないって話ですね。

どっちかといえば声のデカイヤツの方が上手くやってたりする。

真面目に向き合う部分は選んだ方が良いってことなんですかね。

 

 

5.他人と感情は共有できない

同じことを言われたり、同じ体験をした時に

どう思うか

どう反応するか

どう行動するか

は人によって違いますよね。

同じ感情を共有できれば良いのにって思うこと、結構あります。

同じ感情だとしても、それをどう表現するかも違いますよね。

悲しみであっても、ある人は分かりやすく泣く場合もあるけど、

ある人は微笑していたりする。

 

 

6.社会人の多用語句「ちょっと」

他人の言動を見てて思いました。

社会人というか大人が異常に多用するワード

文脈的に使うのが不適と思える場面でも使う。

枕詞のように使う。特に理由はないけど

 

 

7.イノベーションうるせぇ

ベンチャーで仕事していると特に感じるんですが、

社内外含めて猫も杓子もイノベーションを求めたがる。

具体的に聞いてみると、大して真剣に考えてない場合もあるんだけど。

イノベーションはあくまでも結果論であって、

その過程にある仕事なんて地味の極地なんですけどね。

何か新しいものを探しに行く姿勢でいる人が多い気がするけど、

それよりも本来なら持っていた能力や生き方、

発想を取り戻しにいく姿勢の方が理にかなっているんでは。

人型でもない無生物に家事をして貰いたい

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シンプルに家事が面倒くさい時がある。

そんな時、家事を代行してくれる存在がいると有り難い。

でも、見ず知らずの人間と空間でご一緒するのは気が引ける。

それに、そんな金も無い。

 

じゃあ、ロボットがいたらどうだろう?

これならあまり気も使わずにいれる。

ここで肝心なのは、あまり人らしくないロボットであることだ。

人らし過ぎると変に愛着が湧いて、人間同様、気を使うことになる。

だから、人型でない方が良い。

なんなら音声を発しない方が尚良い。

そう考えたら、最適解はルンバじゃない?

そうやってルンバは創られ、世に出たのだろうか?