培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

MITのツイッターアカウントに見る研究広報力

つい先日の出来事。 仕事仲間の人から 「MITのツイッターアカウントを見てみ。CGが凄い多いから・・」 という情報を頂いたので、興味本位で確認してみました。 MIT(マサチューセッツ工科大学の公式アカウントのツイートを眺めてみると、 確かに3DCGを使ったものが多い。動画形式のものある。下に実際の例を挙げておきます。 流石は世界の理工系大学のトップ!! 学内の研究成果の世界への広報に対して、非常に積極的になっているようです。 アカウントのフォロワー数が35万超えの点からも、アカウントの広報力の高さが垣間見れます。 そこで僕の頭の中で一つの仮説が浮かびました。 「世界大学ランキング上位(50位圏内)に入る学校は研究のアウトリーチにも積極的なのかも」 というわけで日本の東大(21位)ツイッターアカウントもさぞかし充実していることだろうと・・ ところが、実際はそうではなかった。 東大には英語のアカウントがあり、世界への広報の窓口として使用されているようでしたが、 ツイートは文章ばかり、CGどころか写真すら無いものがほとんどです。 東大にも世界に誇るべき研究が山の様にあるはずなのに、どうも殺風景になっているのが残念です。 それが影響してか、フォロワー数は2000強でした。 海外の留学を考えている受験生に、ちゃんとアプローチ出来ているんでしょうか?? そもそもなぜ MIT はCGをバシバシ使った広報が可能なんでしょうか? 調べてみると、どうやら学内にCG制作専門のクリエイター部門があるらしい。 制作は主にそこで請け負っているらしく、研究成果がでたらコマーシャルクラスのCGが 直ぐに作られる。。。。そんな体制ができているらしい。 MIT-Laser-Arrays_0.jpg (画像は MIT News から引用) 対して日本の大学は東大のみならず、ほとんどの大学でCG制作チームのような体制が 成立していません。もしかしたら、その必要性を感じていないのかもしれません。 はたまた、クリエイターと理系研究者の間で知識の架け橋役をできる人間が居ないのかもしれない。 ツイッターというのは、あくまでも広報の一手段であり全てではありません。 もしかしたら、東大にはもっと有効なチャンネルがあるのかもしれない。 実際、世界各地に東大出身者のコミュニティーがあるでしょうから、そこを通じて 世界への情報発信を行っている可能性も高いです。 しかし、いまやSNSは一般人のメディアとして高い地位を確立しています。 一般企業もツイッターフェイスブックを通じて、自社メディアとして活用している。 ツイッターが全てでは無いにしても、これを有効活用しない手は無いのでは? と思う所です。 CGは広報手段の一つでしかありませんし、ましてや目的でもありません。 しかし、作れる人間が要るだけで広報の見栄えが大きく改善されることは間違いありません。 「理系とクリエイターの繋がりをつくる」 そんなミッションが今後の自分に降りかかってくるのでは??と感じました。 今日は比較的真面目な話でしたね www ではまた。