培養X年目の与太話

培養、与太話

細胞培養と与太話で生きてます。

【比較してみた】3DCG以外の伝え方って? パワポ図 & CG & 言葉+ジェスチャー

どうも、そろそろ蒸し暑さにやられてきたKeitaです。 皆さん如何お過ごしでしょうか? 最近、ふと気になったことがあります。 それは・・・ 「そもそも最善のコミュニケーションって有るんだろうか?CG以外の方法の意味って何だろ?」 Science CGをひたすら推しまくる姿勢でいたのに突然なんなの? と思われるかもしれませんがScience CGを使った科学コミュニケーションを実現する為には、「正しく使える場」を考えなくてはならない。   そもそも科学コミュニケーションに使用するコンテンツの役割とは、 「対話をするためのきっかけを作る」ことです。しかし、その手法は多様です。 目的やリソースによっては、Science CGよりも意義のある方法があるかもしれない。 適切に使える限定的な場があるならば、そこを徹底的に突き詰めた方がノウハウの確立に繋がるのでは? と考えてます。 そんなわけでScience CG以外のコミュニケーション方法の利点や欠点を比較してみました。 1.実物提示 実物観察.jpg 実質、これが最強と言えます。何せ目の前にありますから、直接目で観察できます。 触って貰うも良し、匂いを嗅ぐも良し。五感を通じて科学を体感できます。 数ある中で最も印象に残り易い方法と言えます。 科学未来館もこの方法を使った展示物を多く使用しています。 しかし、物によっては用意することが困難な場合もあります。 顕微鏡でも見ることが難しいほどに小さい物や、危険物質なら尚更です。 また模型をつくるにしても、その制作コストが掛かるという面もあります。 2.言葉+ジェスチャー presen.jpg 費用的コスト面で見ても非常に手軽に実行できます。なにより即興で出来るという点が光ります。 この場合、聞き手の注目は話し手に集中するので「個人」として覚えて貰う部分があります。 しかしその反面、伝わり易さが話し手の経験、話術に基づくという難しさがあります。 専門用語を如何に使用するかも重要な点でしょう。 3.スライド使用 一対多数に概念やストーリーを見せられる点が強いです。 説明図画を使う場合、PowerPointに内蔵されている図を使う方法、CGを使う方法、 実写(写真)を使う方法と更に3種類に分類できます。 3-1.PowerPointの概念図使用 パワポ概念図.png 主に概念を覚えて貰うことを目的にしています。図はもともとPowerPointに入っているので、 そこそこ手早く準備できるという特徴があります。一方で、単純図形でしか表現の幅が無いために 印象に残りにくいという点もあります。 3-2.Science CG使用 エンドサイトーシス.png 実体物として作り、表現することが可能です。「分かり易さ」という点では PowerPointの図形図画と大差ありませんが、印象の残り易さという点ではこちらの方が圧倒的です。 そして何よりも、モデリングを使えばPowerPoint図形には無い複雑な形状を表現できる。 細胞のシグナル経路を説明する際、タンパク質の形状を分けることで、その機能やスケールを 表現できます。差別化が容易というわけですね。 3-3.実写使用 写真を撮って貼りつければ完了なので、準備には一番時間が掛かりません。 撮り方次第によっては見栄えもしますし、説得力は大きいです。 ただし宇宙のようなスケールがオメガデカかったり、分子のような小さ過ぎる 対象物を見せることは困難です。この点はCGや模型で補填することになります。 これらの点を踏まえると、やはりScience CGは多数の聴衆に対し説明する際に特に 効果を発揮すると考えられます。ただし、これには「ある程度のCGを作れる」という条件が 付きまとっています。 逆に個人的に話をするのであれば、実物の方が最適と言えます。 いずれにせよ、興味をもって貰うには今手元にあるリソースを踏まえたうえで コミュニケーション方法を検討する必要がありそうです。 これについては、もっと研究を重ねなければ!! 明日の一歩先のコミュニケーションに向け、邁進します。 使用MMDモデル キャラモデル Ki式鏡音レン:ki 様 橙:うどん猫 様 アクセサリーモデル 実験台セット:鍋蓋 様 〇芝の4Kテレビ:やちゃボン 様 ステージモデル 友引高校風教室モデルセット:かれこみゅ様