Culture Square

細胞培養で自己実現できる世界を創りたいブログ。備忘録やら創作活動の話やら

等身大で描いた創作が一番しっくりくるし面白いという話

 

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あるイベントにて、こんな企画をやった。

「細胞培養をテーマにした漫画のストーリーを考えて発表しよう」

 

しかし困った。ストーリーなんてそう簡単に出てくるわけではない。

 

しかし、こういう場面になると、どうしても人間見栄を張りたくなる。

自分が全く触れたことの無い世界観を演出してみたくなる。

しかし、中々面白いストーリーなど出てこない。

出てきたとしても物語の方向性が発散しまくる。

まとまらない。

それも当然、壮大かつ鮮明な世界観など自分の中には存在しないから。

 

そこで思いついたのは、徹底的に自分の生活状況を反映させた物語にする、というものだった。

自分の生活に即した物語であれば、具体的に考えることもできるし、余計に展開が発散することもない。

主人公には「自分ならこうする」という行動をとって貰い、人々の共感を得られるようなものにすればよい。

 

 

近未来なのに魅力的な話ではない話

その時に自分が考えたのは、一言でいえば「退廃的なSF」だった。

 

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一連の物語は、ある男が自宅のワンルームアパートの床に寝そべりながら、培養器の中に浮かぶ細胞の塊にブツブツ呟く様子が描かれる。

なので、特に画角が変わることも無く、同じような画が続くことになる。

 

男はその時代(恐らく20~30年後)の培養肉工場で働く25歳

働き始めて3年、仕事にも慣れ、大きな変化を感じることの無い日々をおくっていた。

来る日も来る日も同じ作業をする毎日。

AIがこれだけ発達した世界でも、人の手でやらなくてはならないことは多い。

 

「そろそろ生活に刺激が欲しい。もっと生活を楽しくしたい」

そう思うようになっていた。

具体的なプランなど無いくせして。

 

そんな矢先、男はネット通販サイトで「パーソナル培養セット」の広告を目にする。

それは培養器と何の細胞だか分からない乾燥粉末が袋詰めにされた商品だ。

当然、培養したとしてもどんな形状になるのか?どんな生物になるのか?

そもそも生物なのか?分からない。

 

この何となく殺風景な自分の部屋に培養器を置いたら、多少は生活が楽しくなるかもしれない。そんな思いで購入を決める。

 

しばらくして商品届いた。

梱包を解くとコーヒーメーカーくらいのサイズの機械が出てきた。

やや武骨な見た目だが、それもまた好奇心をくすぐる要素だ。

 

早速付属の液体と細胞粉末を入れて電源を入れた。

細胞がどのような変化を見せるのか?

また、それが自分の生活をどのように彩ってくれるのか?

楽しみで仕方がなかった。

 

(以下続く)

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長くなるので、また別で投稿します。

 

ワークショップで発表した時、

現場からは「普通に病んでるけど、非常にそそられる部分がある」と評価を頂いた。